7月に第2期モリパス部4回目部会が行われました。2チームに分かれ、イベント制作とフリーマガジン制作という新たな課題に取り組むことになったモリパス部のメンバー。最初の中間発表となったこの日の部会をレポートします。

 

フォントの感性が“ON”になるイベント&フリーマガジン

今期の後半では、「フォントの感性が“ON”になる」をテーマに、来年1月28日に発刊するフリーマガジンを作るチームと、同日に本番を迎えるイベントチームとに分かれて制作を行うことに。今日までにそれぞれのチームは各自で集合し、会議や発表の準備を進めてきました。

まず行われたのはイベントチームの中間発表。イベントをフォントに興味のある人向けとない人向けに分けたうえで、デザイナーなどによるトークショー、チョコレートを配るといった遊びのあるワークショップという2パターンの内容を提案しました。

すると顧問の橋爪さんからは、「最初にしっかりとイベントのゴールや焦点を定めた方が、内容も決めやすいのでは?」という、制作の進め方に関する指摘が。さらには、「フォントに興味がある人はどのくらいあるのか、ない人はどのくらいないのか、あるのであれば具体的にどういったことに興味があるのか、といったことも考えた方が、チームのやりたいイベントが実現できるはず」といったアドバイスも飛び出しました。

フィードバックを聞いたイベントチームも、「まだいろいろなことが詰めきれていない」と発表前まで悩んでいたそうです。

まずは内容を決めていくよりも、「何のためにイベントを行うのか、誰に来て欲しいのか、そして来てくれた人にどうなって欲しいのか」といった方針をしっかりと固めていく必要性を感じ取っていました。

 

制作を進めていく前に大切なこととは?

続いて、フリーマガジンチームの中間発表が行われました。大所帯のメンバーのため、なかなか全員が集まる会議はできなかったとのことですが、去年作ったフリーマガジンを皆で読んで感じたことを話し合ったのだとか。

「生の声とは異なる」という意味でフリーマガジンのコンセプトを「干物」とし、去年よりもアート性を持たせることやインタビューや写植体験などの編集内容を発表しました。

発表を聞いた顧問からのフィードバックは、「読んだ後、読者に何を感じて欲しいのか」、「『干物』というコンセプトをもう少し分かりやすく詰めて欲しい」といったもの。これもまた、制作の目的やテーマをブレないようにするための大事なアドバイスでした。

中間発表によって、両チームとも話し合いがまだまだ足りていないことを実感した様子。チーム内で統一した目的がなければ、しだいに意見や方向性が分かれ、制作もスムーズにはいきません。

そうならないために次は、両チームとも中間発表でもらったフィードバックをもとに、詰め切れていない部分をハッキリさせていく作業に取りかかりました。

 

目的を見失わないことで見える制作のゴール

フリーマガジンチームはまず、コンセプトである「干物」の定義をチーム内で整理することにしました。

各自が「干物」でイメージすることを想像して紙に書き、それらをホワイトボードに張り付けて分類。さらに「干物」の対となる「生物」でイメージすることもまとめていき、比較検討をすることでより分かりやすく「干物」というコンセプトを浮き上がらせていきます。

するとチームは「干物」の持つ“時間軸”に注目。「生物は生きているけど干物は死んでいる。時間で変化するってことだよね」「そんなことを伝えられたらよいかも!」と、少しずつ突破口が見えてきた様子。

「昔の賞を取った人へのインタビューは?」「親子対談なんてよいよね」と、マガジンの編集方針を決めるうえで「干物」というコンセプトがあるからこそ独自価値のある切り口が次々と生まれていきました。

そしてイベントチームもイベントに来て欲しい人を美大生と想定し、1年生から4年生までの学年ごとにフォントへの興味や関心を分析。

その理由についても「皆の学校の友達はどういう感じ?」「私も1年生の時はフォントを身近に感じていなかったなぁ」「2年生と3年生で関心の違いが出るのはなんでだろう?」と、自分たちの経験や周りの声なども参考にしていきます。

こうしてテーマや目的、理由などを丁寧にしていく作業によって、ワークショップやトークショーのアイディアとして取り入れられそうな要素も徐々に見えてきました。

両チームとも中間発表の時には不安そうな表情だったのが、こうしたチームミーティングを通じて一気に晴れやかに。「こういうものを作りたい」「あれも自分たちでできるかも」と、制作への自信もついていったようでした。

 

チームで動く難しさ、楽しさも実感

長いチームミーティングの後は、各チームがその成果と制作のゴール、今後の具体的な活動内容を再び発表。

制作の目的やテーマをマインドマップなどによりカテゴライズすることで新たに出てきた課題を、具体的なスケジュールを立てながら各チームが取り組んでいきます。

これまでは自分たちだけで考え、迷っていたことが、顧問からのアドバイスによって本来の「フォントの感性が“ON”になる」という目標に立ち返り、新たな気付きを得た今回。

個々で課題に取り組んでいたこれまでの活動とは異なり、チーム内で意見をぶつけ合う難しさを感じながらも、同じゴールを目指す仲間とのチームワークを楽しみながら学んでいきました。

次回の部会は9月、再び中間発表が行われます。今回見えた新たな課題を2ヶ月でどのように進めていけるのか。着実に成長していくメンバーたちの様子をお伝えします!