第2期モリパス部2回目部会[課題中間発表 編]をお届け。同日に行われた[ワークショップ 編]とともにお楽しみください。

 

中間発表、意外な視点の構想も!

1回目部会で課題が出されて、1週間。今回は、各自が構想を持ち寄りました。

【 課題 :Typograhy×東京(TOKYO)】
東京のイメージを、書体を用いて、自由な表現で作品を制作しなさい。
「日本の文字の美しさを発信」「自分が生活する街を世界にアピール」という視点で、海外の方が見ても「東京」を想起できる表現を目指す。
題材は、漢字・建物・風景・人物など自由。表現媒体も自由。
なお、「東京」または「TOKYO」の文字は、必ず入れること。

発表はひとり3分。森は、前回のセミナーで話された、駅名の表示にモリサワフォントが使われている点から発想を広げたとか。

「東京には多様なカラーの街があります。各駅名を、街の個性に合わせたフォントに変えて作品に」

また矢島は、フォントごとに得意・不得意な分野があり、フォント同士の相性がある点に着目。

「それぞれに個性のあるフォントって、まるで人間みたい。そんなことから、女性のシルエット型にフォントを並べ、東京に生きるさまざまな女性を表現しようと思いました。

例えば渋谷にいる10代の女の子を表すなら、その年代が話しそうな言葉と、似合うフォントがあるはず。文字を通して、その人物像を伝えられるんじゃないかな…と」

こんなふうに、自身が感じた“フォントの面白さ”をアイデアソースにした部員が多々。各自のテーマに合わせ、冊子、映像、プロダクト…と、表現形態はさまざまです。

 

心強いゲスト・下浜臨太郎さん登場

まだ中間発表ということで、「迷っている部分が…」との声もちらほら。今回は、そんな部員の心強い味方として、下浜臨太郎さんが登場!

金沢美術工芸大学卒の下浜さんは、ポスターから展示空間まで幅広く手がけるグラフィックデザイナー。ユニークな独自プロジェクトや、展覧会・地方芸術祭への出品にも取り組んでいます。

自己紹介とともに、昨年行われた「デザインの解剖展」に出品された、「ロゴタイプの拡張」(Twitterで話題になった「おいしい牛乳」積み木)が生み出されるまでの裏側も教えてくれました。

この作品は、「おいしい」の部分に50音分の積み木があり、組み合わせて好きな名前の牛乳がつくれるようになったもの。

「おいしい牛乳」のロゴは既存のフォントにも見えますが、実はデザイナーの佐藤卓氏が手がけたオリジナルタイプ。まろやかでやさしい牛乳の味に合わせ、丸みを帯びた形状になっているんです。

積み木制作では、佐藤卓氏の事務所のデザイナーさんが展開した50音の書体を使用し、下浜さんが
実際の紙パックから型を取ったりしながら、積み木をつくりあげたとか。

プロの制作秘話は、きっと、課題制作の刺激&糧になるハズ…!

 

下浜さんから、個々にアドバイスが

部員たちの発表に関しては、「『東京』『TOKYO』の文字を、どう入れるかがネック」と下浜さん。

「見る人に、『なぜ地名が書かれているの?』と感じさせないことが大切。『東京』『TOKYO』の文字が、必然と思える作品になるといいと思います」

配られたお弁当でのランチタイムは、下浜さんも輪のなかに。ひとりひとりの疑問や相談にも応じてくれました。

「下浜さんの指摘で、改善点が見えた!」「結構変えちゃうかも」と部員たち。課題の最終発表は、次回部会にて…。部員たちは、“フォント&東京の魅力”を我々にどう見せてくれるのでしょうか?

ライター:ウメザワ