第1回 部会から6週間、モリパス部メンバーはチームごとにZINEのプロトタイプを制作しました。第2回 部会では、そのプロトタイプを持ち寄り、印刷・紙・組版の知識を深めて、ブラッシュアップに取り組みます。

 

印刷と紙の技術に興味津々

7月28日(日)、モリパス部のメンバー達を印刷の面でサポートする株式会社 帆風の印刷工場へ向かいました。印刷機器の機械音が間近に聞こえる大部屋に着くと、まずは帆風と、同じくモリパス部を紙の面でサポートする株式会社 竹尾の、2社による印刷と紙のセミナーを受講します。

帆風の印刷方法には主にオフセット、デジタルオフセット、オンデマンドの3種類があります。モリパス部では印刷の品質もよく、小ロットにも対応しやすい、デジタルオフセットを利用することと、その上で、紙はファインペーパーのような高級紙から選べることを改めて確認しました。

印刷見本や紙見本に目を通し、それぞれのプロから詳細な解説を受けるメンバーたちは、これから自分たちのZINEを扱ってもらう印刷や紙の技術に興味津々。例えば、印刷見本をルーペで覗いた際は、4色のドット模様で配色や色の濃淡が表現されていることを知り、「おおー!」と歓声をあげるチームもありました。

セミナーを終えたメンバーは、2班に分かれて、帆風の印刷工場を見学することに。機械音を耳に、インクの匂いを鼻に、五感で刺激を受けつつ、セミナーで学んだ印刷技術が使われている工場内を巡っていくと、より実感のともなった知識が身につきます。工場見学中にも、例えばオフセットの大きな印刷機器を前にして、「わぁー!」と歓声をあげるメンバーたちがちらほら。その目はキラキラと輝いていました。

その後、6週間で制作してきたZINEのプロトタイプ発表タイムへ。印刷や紙のプロを前に、内容にあった紙はどれか、その紙の斤量(用紙の厚さを表す単位)と希望する折り方はマッチするか、といった相談にのってもらいました。

同じ白い紙であっても微細な差異があり、選ぶ紙ひとつでZINEの印象は大きく変わる、といったプロのアドバイスを受けたメンバーたち。夕方に控えるグループワークの時間でZINEにどんなブラッシュアップを加えるのでしょう。

 

コンセプトにそった個性的なZINEを目指す!

ランチタイムをはさんだ後は、モリサワ東京本社へ移動しました。モリサワによる文字組版セミナーを受講し、チームごとにZINEのブラッシュアップがスタートします。

文字組版セミナーでは、フォントづくりが持つ細部へのこだわりにはじまり、完成したフォントも組み方次第で読みやすくも伝わりやすくもなることを学びました。8チームのZINEには、インタビュー記事をメインにした作品がある一方、LINE風の会話画面のビジュアルをメインにした作品もあり、それぞれが異なるアプローチで文字組版と向き合うことになります。ここで学んだ知識には、適した文字組版を考える材料がそろっていました。

モリサワからは、2019年に日本で初開催する国際タイポグラフィ会議「ATypI(エータイプアイ)」にモリパス部メンバーがボランティアで会場スタッフとして参加できる、という嬉しいニュースの共有も。2019年モリパス部のメンバーには、希望すれば部活以外にもフォントの魅力を体感する機会が用意されました。

そんなセミナー&ニュースの時間を終えると、いよいよブラッシュアップです。各チームはサンプルを手にZINEの企画を説明して、モリパス部の顧問・マネージャーからアドバイスを受けます。第1回 部会から6週間、グループチャット内でZINEの制作過程を見守ってきた顧問・マネージャーからは、メンバーの頑張りを讃えつつ、もう1歩ZINEの品質を高めるアドバイスが送られました。

「Moji no ZINE」は、モリサワをクライアントに、学生を読者に、それぞれ見立てるという建て付けに特徴があります。6週間のうちにZINEへの思い入れが強くなっていたメンバーにも、改めてクライアントや読者を意識しつつ、自分たちの思いを表現できるZINEを目指してほしいと伝えられました。

 

チームワークが生まれたメンバーの活躍に期待

この日は、50分のグループワークでブラッシュアップの要点を整理し、残りの制作期間を踏まえたスケジューリングとブラッシュアップの計画を発表して終了です。残り数日の制作期間で、フォントの感性を“ON”にする、より魅力的なZINEをつくろうと、メンバーは気持ちを新たに引き締めました。

6週間を経て集まったメンバーには、グループごとにチーム感が生まれていて、自然と自分の得意分野を生かした役割分担ができあがっていました。チームで協力し、より良いZINEにしようと頑張りがいを感じているのが、表情から伝わります。

第3回 部会では、どんなZINEが出そろうのでしょう。モリパス部メンバーだからこそ伝えることができる、文字の魅力が詰まったZINEの完成を心待ちにしています!