桑沢デザイン研究所 所長 浅葉克己先生
VR分野 豊島晶先生

今回は、特別バージョン!
桑沢デザイン研究所の所長である浅葉克己先生と「すずむし」の生みの親、豊島晶先生のインタビューです。

Q. どんなジャンルの授業をされていますか?

A.
浅葉先生
「浅葉ゼミ」で卒業制作の1年間で追及するところを担当しています。

豊島先生
タイポグラフィーをメインに昼間部と夜間部を教えています。

Q. フォントの感性が“ON”になった瞬間

A.
浅葉先生
石川九楊のお弟子さん、高根京子さんの元で2泊3日寝ずに書道をやる授業があるのです。飯は食わせるが、寝かさない!もちろん、僕も寝られない。書いている姿を見せる!そんな時かな。最初はデザインに関係ないと言われたが、そうではない。白と黒のバランス感覚はデザインにおいてとても重要だね。ちなみに、合宿に参加した浅葉ゼミ卒の高橋はるかさんは現代草書体を作って桑沢新人賞を受賞したね。

豊島先生
皆、この合宿があるのを知っていて浅葉ゼミに入ってくるんですよ。デザインに大切な要素であることを理解しているから選ぶんだと思うんです。

 

Q. 好きなモリサワフォントとその理由

A.
浅葉先生
モリサワはゴシックを、よく使っています。先日、中国の深川に行ってね、 中国のゴシック体は黒体と呼ぶそうで、意外と知らないよね。黒い体…たしかにね。と、納得いく。豊島先生は?

豊島先生
やっぱり、自分の作った書体「すずむし」ですね。

浅葉先生
今回も受賞したの?

豊島先生
はい!モリサワのコンペ*で賞いただきました。(*タイプデザインコンペティション) 浅葉先生は「すずむし」と今回の書体「なつめ」はどちらが良いですか?

浅葉先生
そうねー、「すずむし」はやっぱりいいよね。使えるし…。

豊島先生
MORISAWA PASSPORTで使えるのがやっぱりいいですよね。

浅葉先生
そうね。でも、先日その「なつめ」で日本酒の銘柄作ってもらったのも良かったからなぁ…。

 

Q. 先生から見たこの学校の学生って?

A.
浅葉先生
浅葉ゼミに来る子は皆、イメージ広く個性を持っているね。その中で自分の仕事(=武器)を見出していく大切な最終学年。やはり1年はかかると思う。

豊島先生
そういう武器になるものを見つけられた子は伸びますね。

浅葉先生
中国深圳にTDCが巡回した時のシンポジウム*で「私と文字」というテーマで話した時、広がりと縮まりについて話をしました。イメージを広く持っているんだけれど、作品にしていく時にはそのイメージを縮めないといけないよね。と、いう内容を。 浅葉ゼミに来る子たちも同じく、桑沢生活3年目でイメージは広がっているけれど、卒業制作に向けテーマを絞ることを迫られてる。そんなタイミングの子達。

豊島先生
特に、浅葉ゼミの子達は見つけるのがうまいと思います。

*“Tokyo TDC 2012” at the OCT Art & Design Gallery in Shenzhen

 

Q. スイッチが「OFF」になる瞬間

A.
豊島先生
やっぱり、卓球ですか?

浅葉先生
そうね(笑)
デザイン生活60年、卓球生活40年、書道生活20年。緊張する場面と、リラックスする場面と必要だね。 水戸黄門が良いこと言ってたよ。「一張一弛(いっちょういっし)」。知ってる、豊島さん?

豊島先生
ん〜、直接お会いしたことがないので…(笑)

浅葉先生
弓の弦を強く張ったり、弛(ゆる)めたりするという意味。何事も、厳しいだけでなく時には弛めて楽しませることも大切であるという考え。デザインもそうだね。

 

Q. これからチャレンジしたいこと、興味のあること

A.
豊島先生
常にチャレンジ!ですね。浅葉先生は特に。

浅葉先生
(笑) 長友啓典さんが先日、亡くなってしまったね。僕は、桑沢デザイン研究所の同窓生であり、青葉益輝と長友啓典と三人展「○△□展」(○=長友、△=浅葉、□=青葉)やった、関係だったこともあり、大きな出来事でした。そこで、初めて、俳句を詠んでみたんだ。「三角や 丸や四角は 天国へ」 季語がないように思うけれど、天国は春めいているから良しとして…(笑)
でね、俳号を考えなきゃということで、克己の克をとって、克茶(かっちゃ) にしたんだ。

豊島先生&取材メンバー
素敵!

特別授業を終えた、浅葉先生を囲み今回取材をさせていただいた豊島先生学生の皆さん! 次回は、学生さんのインタビューをお届けします。