前回の部会から1ヶ月半の時間が空き、7月末の開催となった第3期モリパス部3回目の部会。モリパス部顧問やメンターとして参加したデザイナー、ライターさんからのフィードバックもあり、完成に向けてブラッシュアップされていきました。入稿前最後の部会の様子をレポート!

同時開催の関西の様子はこちらよりご覧ください。

 

講師からの厳しいフィードバックで「伝える」と「伝わる」の違いを実感

ここまで作り上げたデータを一度講師陣に提出したうえで開かれた第3回目の部会。この日は講師からのフィードバックを受け、入稿前最後のブラッシュアップ作業に入っていく大事な1日です。

本日よりメンターとして参加したのは、デザイナーの内田さんと、ライターの新井さん。実務経験を重ねたクリエイターの二人が「伝わる紙面」をつくるための助言を行っていきます。

まず、これまでの成果をチェックした関東チームの顧問の橋爪さんからは厳しいフィードバックがありました。

「そのビジュアルは伝わるか、その言葉は本当に伝わるか。立ち止まって見直すことで質は高まっていきます。誰のために作っているのか、ということを考えて、パッと見たときに学生が手にとりたくなるようなものにしていってください」

ここまでの紙面づくりの様子を眺めているからこそ、もっと良くなると信じての言葉。冊子全体に向けたコメントのあと、各チームに向けた具体的なアドバイスしていきます。料理に例えるなら取材は「食材」集め。それをどう調理し、どんな味付けにしていくかという「調理」がここからの編集作業にあたります。

続いて、フィードバックを受けたモリパス部員がどんなことを考えてここまでつくってきたのか、そして、今後どんなブラッシュアップを行っていくのかを発表。表紙・ビジュアルページチームの関さんは

「ほんとうは表紙に目次を載せる予定でしたが、イラストと“文字に、一目惚れ”という言葉の世界観を崩さないようページ構成変更しました。でも、これだけでは伝わらないので、女性の言葉で特集の概要を追加することを考えています」とコメント。

 

続いて特集、広告、編集後記チームもそれぞれのブラッシュアップ案を発表。しかし、チームごとに作業をするだけは、冊子全体を通しての改善にはつながりません。特に、全体のバランス、統一感をどうやって出していくのかについてメンターから指摘が入ります。

「例えばビジュアルのページ。前後のページとは全く違う企画のはずなのに、前半のインタビューページの一部のように見えてしまっています。他のチームと話し合いながら修正していくのがいいかもしれません」。

それぞれのページが完成に近づくなかで生まれた、新しい課題。モリパス部員はどうクリアするのでしょうか?

 

入稿前最後のブラッシュアップ作業。企画の大幅変更を行うチームも

フィードバックを受け、いよいよブラッシュアップの時間に入ります。デザイナーの内田さんとライターの新井さんが各チームを周り、各チームの課題を解決するべくアイデアを伝えていきます。

まず特集チームに訪れた内田さんは
「インタビューした大溝さんのウェブサイトは見た? 格好いいページだよね。特集ページでも作品が紹介されているけど、大溝さんの作品の良さを本当に伝えられているかな?」
とコメント。

特集ページの見出し

作品数をしぼり、もっとひとつの作品を丁寧に見せることで魅力的なページになると、レイアウトのアイデアをその場でスケッチしてみせます。

 

ライターの新井さんは表紙チームに声をかけ、「目次ってこの形がベストかな? せっかく“文字に一目惚れ”というコンセプトがあるんだから、そのコンセプトに合った目次や文体に統一するのがいいと思うよ。」

と、冊子全体のまとまりを出すための方法を提案し、目次はすべてのページが関わっているため、制作の船頭役になることができるとアドバイス。

目次ページ案。このページの役割は何か、そのために必要な情報は何かとチーム内で意見を交わす。

書体デザイナーの伊藤親雄さんへのインタビューを行ったチームは、陰影明朝体を紹介するためのビジュアルをどう掲載するかディスカッションしています。ビジュアルを小さくして文章を増やすか、写真で伝わるような風を加えるのか。伝えたいことが多いからこその葛藤です。

陰影明朝体のイメージに合わせてチームの中村くんが小説を執筆。それを活版印刷でプリントし撮影するという手の込んだ企画

 

書体研究チームは「すごくいいページなのに、タイトルがもったいない。どんなインタビューなのかわかるよう、表現を調整するのがいいと思います」というフィードバックを受け、企画のどこの側面を強調すれば読者に届くのかとアイデアを巡らせます。

書体研究チームのインタビューページ。読者の興味をそそるページの入り口のつくり方を考える

 

それぞれがメンターの言葉と真剣に向き合い、ディスカッションタイムはあっという間に終了。膨れ上がるアイデアをページに反映させる方法を探るには90分ではとても足りなかったようです。その後、各チーム本日の作業を振り返り、その内容を発表し、この日の部会は終了しました。

ブラッシュアップ作業を見ていた顧問の橋爪さんは
「うまく着地しようというのは大事なんですが、完成度が上がるようにもうちょっと足掻いて欲しい。ここまでくると一つひとつ決めていくを決めるのは重いが、主体性を持って変えていくのが大事です。
歴代のモリパス部卒業生はこの冊子をポートフォリオしてくれています。手を抜くと損ですよ。もう少しですが最後まで頑張りましょう」
と厳しくも温かいメッセージを部員たちに送ります。

入稿に向けて一致団結!

部会終了後も、どのチームもまだまだ話足りないという様子で、会場に残り作業を続けています。入稿まで1ヶ月。今日の部会を通じて、迫り来る締め切りに危機感を感じたのか、部員の目つきは真剣そのもの。どんなページが出来あがるのでしょうか?

次回の部会は、冊子完成後の9月に行われます。発表の様子をレポートするので、どうぞお楽しみに!