218日に開催されたイベント「書体からみるデザインワーク」に事前インタビューでご協力いただいた先生方のお話を5回にわたってご紹介しています!イベントの限られた時間の中ではご紹介できなかったお話も!当日イベントに参加してくださった方も、今回は残念ながら参加できなかった方もぜひチェックしてみてください。

今回は、私、関西モリパス部の田中が所属する大阪教育大学の江藤先生です。

 

大阪教育大学
江藤 亮 先生

Q.どのようなお仕事や制作をされていますか?

元々は写真表現が専門ですが、最近は「GraphicComposer」というiOS用の図形楽譜Appの企画・デザインを行なっています。授業ではヴィジュアルデザインを担当しています。

Q.お仕事での書体の位置付けは?

表現したいデザインに合致した書体が見つかると、パズルのピースが埋まったような気持ちになります。デザインに力を与えてくれる「とても頼りになる存在」です。

純粋な「文字好き」の視点で見ると「愛すべき対象」になります。ちょっと情けない、不細工な子も好きです。

Q.フォントの感性が“ON”になった瞬間は?

小学生の頃から、車のメーターやエアコン等、インストゥルメント・パネルの絵を描くのが好きでした。整然と並んだボタンやダイヤル、その周囲に配置されたレタリングの様子がとてもカッコよく感じられたことを記憶しています。

あと、同じく小学生の時に初めて写植で文字を現像した記憶もはっきり覚えています。父の仕事場に写植機があって、打たせてもらいました。

Q.推しフォントは何ですか?

こぶりなゴシック」のW6です。こぶりなW6は、1文字1文字にしっかりとした存在感があるのに、文字と文字との隙間が心地よく「風通しのよい」ふわっとした組み方ができるので気に入っています。特に、紙のテクスチャにこだわった時にはよく使います。

新しい書体の中では「秀英にじみ明朝」が気に入っています。切ない情感のあるディテールを持ちながらも、クドさがなく、上品にまとまるので、使い勝手が良いです。

他にも好きな書体はありますが、共通して素朴で、どこか「湿り気」を感じる書体が好きかもしれません。乾いた記号然とした書体よりも人間味を感じますし、そういった書体は、しみじみと眺めてしまいます。