ついにイベントの本番が行われた1月28日。会場は、開始前には既にイベントを期待して待つ参加者で溢れていました。熱気に満ちたイベントの様子を前後半に分けてレポートします!

 

超満員の会場! 司会進行もスムーズにスタート

この日は朝早くから準備や打ち合わせに追われていたイベントチーム。既にマガジンが完成したフリマガチームも、積極的にイベントチームの手伝いをしてくれていました。

会場に超満員の参加者が詰めかけた13時、いよいよイベント「字遊自在」がスタート!

本日のスケジュールやフォントスイッチプロジェクトの説明、イベントに込めた思い、ゲストの大原大次郎さんと関川航平さんの紹介を終えると、早速ワークショップへ。

集まったばかりでまだ緊張している参加者に対し、大原さんが「ワークショップは手を通して考えることで、これから僕たちが話す言葉が入りやすくなります。頭をほぐすためにもまずはやってみましょう!」と声をかけてくださいました。

イベントチームの司会進行で、まずは各テーブルのグループごとに、入り口に並べられた素材の中から好きな道具を選んでいきます。素材は葉っぱやフルーツ、お菓子、爪楊枝、貝殻、洗濯バサミ、ヒモ、ネジなどあらゆる種類のものが揃います。

さて、これからどんなワークショップが始まるのでしょうか。

 

「文字って面白い!」大盛り上がりのワークショップ

そして各テーブルに戻り、席に置かれた紙とペンを使って手を動かしていきました。1枚目の紙にはペンで普段通りに自分の名前を記入、2枚目以降の紙には利き手とは逆の手を使ったり、目をつぶって書いたり、隣の人の背中を使ったりと、さまざまな手法で名前を書いていきます。隣の人とコミュニケーションを取りながら、ヘンテコな文字が完成していくのが面白く、参加者たちは笑顔で楽しんでいました。

次に、「選んだ道具にペンをあてて名前を書いてみよう」という指示が。大原さんによると、「普通に書いた時、方法を変えた時、道具を変えた時でそれぞれ何が浮かび上がってくるのかを試しましょう」とのこと。参加者は道具をいろいろな角度から観察しながら、どんな扱い方をすれば文字を書けるのか試行錯誤していきます。

洗濯バサミの角度によって文字の質感が変わることに驚いたり、バドミントンの羽とペンの使い方を工夫して何パターンもの文字の書き方を試したり、ネックレスのチェーン部分の扱いに苦戦したり、松ぼっくりの表面を紙にこすりつけて文字を浮き立たせてみたり。参加者による自由な発想でたくさんの文字のアイデアが生まれていきました。

やわらかい道具で上手に文字が書けない参加者を見て関川さんからは「名前を書くことに意識するのか、道具を使うことに意識するのか、という違いで文字のバリエーションが出ると思いますよ」というアドバイスも。その話を聞き「漢字でも書いてみよう」「自分が道具を扱って書いた時と他の人が扱って書いた時の文字の違いも面白いかも」など、参加者たちが意欲的に文字の可能性を探っていく姿がありました。

隣の人と道具を交換したり、完成した紙を見せ合ったりすると、「この文字すごく可愛いね!」「なんかダイイングメッセージみたいに見える」「同じ道具を使ったのに全然違う文字になる」と、各テーブルからさまざまな感想が飛び出します。イベントチームも参加者が円滑なコミュニケーションができるように各テーブルを回っていきました。

最初に普段通りにペンで名前を書いた紙と比較してみると、自分の筆致のクセが道具によって制限される面白さを発見する場面も。参加者たちは道具を使って手や体を動かし、アイデアを考えながら文字を書くことで、普段では体験できない文字の魅力を感じていたようでした。

参加者の新鮮な反応や出来上がった文字を見た関川さんからは「軽石のゆったりしたカーブで動きが現れたりネックレスをふわっと紙の上に置いてペンで押し当てたりして書いた文字が、道具から『書かされている』という受動的な感じがしてすごく良いですね。道具とのやり取りによってできる加減やグラデーションの中にたくさんの発想があります」との感想が。

数多くのワークショップを手掛ける大原さんも「今日のワークショップには、一人で黙々と作業するだけでは感じられないダイナミックさや隣の人の気配、息遣いを感じられました。今日のような体験は継続していくと時間の変化の面白さや新たな発見ができるはず」とまとめていただきました。

後半では、お二人の貴重な話が聞けたトークの内容をお届けします。